今回は、幻冬舎より発刊、佐藤航陽(さとうかつあき)氏著、「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」についてです。

佐藤氏について、福岡県生まれ。

15歳から、自己流の商売を始める。早稲田大学法学部中退、2007年にイーファクター株式会社(現メタップス)を設立。2015年に東証マザーズに上場を果たす。

佐藤氏曰く、世間を動かす原動力には三つあるという。

お金、感情そして技術。

これら三つのベクトルは互いに影響する。

インターネット技術にブロックチェーン技術と人工知能技術が加わったことにより、感情のやり取りが変わり、お金も変わるということ。

2008年にナカモト サトシがブロックチェーン技術を利用したビットコインを論文で提唱してから今年で10年になり、ゲーム理論、暗号理論、Peer to Peer Networkなど理数系の技術が経済と社会にどのような変化をもたらすのかが示唆されている。

Blogger、Youtuberをはじめ、ネット空間で影響力を持つ人たちは、人の快楽を司る「報酬系」という神経回路に訴求しているという。

経済の仕組みをうまく作るには、脳の仕組みに忠実になることが近道と説かれている。

その一例が友達や世間に認められる「承認欲求」で、SNSの登場によって日常的に満たされるとある。

もう一つ、経済を考える上で重要なのは自然界というメカニズム。

固体と種と環境とが、常に最適になるように調整がされる自然界は、法律や政治よりも優れている。

経済が発展する鍵は、

1 自己組織化する力があること

2 エネルギーを循環する力があること

3 情報を活用して秩序を維持・強化すること

これら三つの特徴が自然界にはある。

これからの経済を動かすキーワードは分散化

これから十年、経済を動かすキーワードは分散化だという。

情報の非対称性に基づいて構築された中央集権化の仕組みや、非対称性を埋める代理人の仕事が、自立分散の仕組みに置き換わっていく。

情報や物、サービスを仲介する仕事から、独自の価値を発揮する仕事に置き換わっていくのである。

佐藤氏は、三つの未来予想をしている。

1 Facebookの創設者ザッカーバーグが述べているように、人生の目的は、生きる目標を見つけることから「誰もが人生に目標を持てる世界を創ることに貢献することに変わる。

他者への共感がキーワードになり、マズローの自己実現の先にある利他的な欲求に領域が拡大するのである。

2 企業活動は、利他的な欲求を満たすために巨額の研究投資を行い、新たな技術を開発する。

多数の機械がつながり自動的に働く結果、人間はお金や労働から開放される。

食べるために働く時代から社会的な価値の実現のために働く時代。ドラッカーが提唱した非営利組織の到来といえるかもしれない。

3 人々は、居心地の良い仮想空間で長い時間過ごすことになる。SNSの登場で承認欲求が可視化され、その次にには五感を他者と共有する「総合欲求」ともいうべき新しい欲求がブームになるのである。

このような示唆があり、これからは個人がどのように生きた経済に適応していけるのかといったことが重要になってくる。

「お金2.0」は今後の僕らの経済循環における何が大切かのヒントをくれている。

これからは、自分で目的を定め、自己発信をし、他者や個人の要求を満たしていくことが必要となってくると思う。

ブログも一つの自己承認への手段の一つで、これが上手くいけば、共感の数により経済に影響を与えていくことなると考えるのである。

本日の記事は堅苦しかったですが、読んでいただきありがとうございます。